弁護士が選ぶベスト弁護士100 相続部門№1に選ばれました。&神奈川の事務所倒産

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弁護士相続部門第一位

弁護士ドットコムが「日本中にたくさんの弁護士がいて、困っている人々の助けになっています。弁護士ドットコムでは、弁護士たちの目からみて、信頼できる弁護士を「100選」の形でまとめました。」ということで、9分野で100人の弁護士を選びました。部門は、部門は、刑事、労働、離婚・男女問題、相続、消費者被害、インターネットトラブル、交通事故、外国人支援、行政関係です。

自分は弁護士ドットコムを利用していないので、どういう経緯で選ばれたのか知りませんが、相続分野で第一位になりました。

一位の僕が92票で、2位が片岡武元裁判官で獲得票数57、3位が松本哲泓元裁判官で56票。あとは、10票代ですから、事実上、森・片岡・松本の3名ですね。ただ、松本哲泓元裁判官は、どう考えても、離婚分野じゃないでしょうか。なんで相続なんですかね。投票するに際し、投票候補者を選出していたのでしょうか。

この3名に共通し、他の7名と異なるのは書籍です。実務家が参考にする書籍を出しているかどうかの違いです。個人的には、片岡・松本元裁判官の上に来たというのは、恐縮で、肩身が狭いですね。実務に対する影響力というのは、お二人の方が、ただの街弁である自分より、はるかに高いはずです。

4位以下の方は、個人的には、あまり知りません。それでも10票代を獲得しているのですから、相応に著名な方なんでしょう。もう少し、法曹界の情報に耳を傾ける必要がありますね。

小田原三の丸法律事務所の倒産

最近、ショックだったのは、小田原三の丸法律事務所の倒産です。小田原にある弁護士事務所で、在籍弁護士が一時17名ほどいました。事件の相手方になったこともありましたが、担当弁護士は、非常に冷静で親切な方でした。三の丸ビルというので、事務所の自社ビルなんだと思い込んでいて、非常に親近感を覚えていました。というのは、自宅兼事務所が多い地方ではともかく、東京では事務所が自社ビルというところは、弊所以外、あまりありません。自社ビルボッチなのです。小田原も、神奈川県内で相応の街で、自社ビル事務所は、まず、この事務所だけで、お互い自社ビルボッチ同士だと思い込んでいたのですが、どうも、賃貸だったようです。

弊所と同じく、遺産相続事件が多かったようですが、倒産の原因は人件費でしょうか。法律事務所の場合、経費の大部分は人件費です。しかも、この人件費、売上に応じて増減できない、一度上げたら下げることはできないというやっかいな特徴があります。売り上げが右肩上がりにのびているときはいいけど、減少に向かうと不必要な人件費は、経営の大きな足かせになります。小田原三の丸事務所の事務員27名というのは、事務所規模に比べて、いかにも、多すぎると思うけど、代表者が人の良い人で、売上がどんどん減少しても、人件費を削ることができなかったのでしょう。売り上げ規模に応じて削ろうとすると、労働トラブルになりかねません。あの代表者、悪い噂、聞いたことがありません。どこぞの事件屋と組んでいたわけじゃない。過払いやB型肝炎に集中していたわけもない。普通の事件を普通に処理していました。代表者は82歳、もう再起云々の年齢ではありませんが、今後の人生、なんとかふんばってもらいたいものです。

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この記事を書いた人

1951年新潟県出身。中央大学法学部卒業。東京弁護士会所属。1981年弁護士登録。1983年森法律事務所設立。家事事件・不動産事件等が中心業務。主な著作に『法律家のための相続判例のポイント』・『法律家のための遺言・遺留分実務のポイント』・『弁護士のための遺産相続実務のポイント』(いずれも日本加除出版)などがある。趣味はカメラを片手に旅すること。森法律事務所:東京都中央区新川2-15-3 森第2ビル TEL:03-3553-5916